駅ナンバリングのメリットについて


東京メトロが誕生してから、都内を中心に鉄道の交通の便が非常に良くなりました。
例えば、以前はPASMOやSUICAといったICチップを内蔵したカードでも使用できる区間が限られていました。

しかし、今ではそのような不都合が解決され、どのICチップを内蔵したカードでも精算が可能になりました。
それに伴い、隣接する駅間の徒歩での道のりが簡略化されています。
また、路線の延長工事も未だに行われています。

そのような中で、当然ながら駅の数は増えています。
少し頭でイメージすると理解できますが、元々あった路線網に新たな路線が加われば駅数は飛躍的に多くなり、
駅の名前すら紛らわしいと感じることがあります。大江戸線はそのような話題がよく報道されていました。

そこで、東京メトロでは、駅の名前にアルファベットと数値を用いて駅名を簡略化しています。
そのため、駅員同士のコミュニケーションでも「G01からG07まで使用可」「H04で事故発生」といった用語が交わされることもあります。

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この簡略化されたものは、駅のナンバリングといって、一般人でも全て丸暗記している人さえいます。
これは、効率的でかつ重複した駅のナンバリングが存在しないからです。

例えば、G-1であれば東京メトロ銀座線の「渋谷駅」になりますが、Z-1も東京メトロ半蔵門線の「渋谷駅」です。
この時、待ち合わせ場所を決める時、単に渋谷駅でなく、この駅ナンバリングを使えば、間違えることはありません。

また、このナンバリングは連番であることも大きなポイントです。
S-1は都営新宿線の「新宿駅」ですが、S-15の「大島駅」までなら、数値を引き算するだけであと14駅ということが分かります。
残り14駅ということは、大雑把に1駅2分と換算すると、約30分で到着すると分かります。

しかし、この便利な駅ナンバリングは実はJRの私鉄の一部ではまだ使われていません。
それだけ、東京メトロが進化したということと感じられます。

また、この駅ナンバリングを応用すると、快速が停まる駅と停まらない駅の区別が付くようになります。
多くの人は数字に名残がありますから、自分の好きな数字の駅に快速が停まるというのは少し嬉しいと思います。

また、今まで上野駅方面、中目黒駅方面、押上駅方面といった方向も数字の増減で分かるようになります。
例えば、秋葉原駅から日比谷線に乗り換えた場合、秋葉原駅はH15ですから、H16が次であれば北千住方面、
また、H14が次であれば、中目黒方面と分かるようになります。

さらに、メトロファンの間では、駅ナンバリングをストラップにしてコレクションにしたり、
色で分けられたりしているため、覚えやすいと親しまれています。

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