50.コーヒーを10リットル飲んだら何が起こってしまうのか?
今まで、食品が健康にもたらす危険性について、どれくらい耳にしたことが有りますか? コカ・コーラ、ファーストフード、コーヒーといった、ポピュラーな食品の危険性については有名ですが、実際にどれくらいの量のソーセージ、または、リンゴを食べると死んでしまうのか、ということを知っていますか?いったい、致死量はどれくらいなのでしょう。
まず、コカ・コーラはパイプのサビを落とすためにしばしば使用されており、この際にてきめんの効果を発揮します。ですがこれは、コカ・コーラそのものがあなたの内蔵傷つけるということを意味するのではありません。原因は砂糖にあるのです。炭酸飲料に含まれる原料の中で、この砂糖こそ、最も危険な物質なのです。最新のデータによれば、砂糖の致死量は、体重1kgあたり29.7グラムとのこと。コカ・コーラ1Lあたりには、約120gの砂糖が含まれています。つまり、体重が60kgの人の場合、15Lで永久の眠りにつくには事足りるというわけです。ですが、妙な考えはお持ちにならないでくださいね。コカ・コーラ自殺なんて、本当にできるかどうか疑わしいものです。仮に致死量に相当するコカ・コーラを何とか飲み干したとしても、砂糖よりも先に水分の取り過ぎで死んでしまうことになりますから。
タイガー コーヒーメーカー(自宅で手軽にお店の味)
実のところ、水というものは恐ろしく危険な物質なんです。一日あたり最低でも2Lの水を飲む必要があり、実際に身体にも良いということは、何度も耳にしてきたことでしょう。ですが、もしこの五倍の量の水を飲んだとしたら、中毒死する可能性があります。そうです、水の飲み過ぎで中毒死してしまうことがあるんです。それにしても、どうしてこのようなことが起こるのでしょう。このように、多量の水分を摂取すると、腎臓が体内から水分を排出するのに間に合わなくなってしまうのです。体内の塩分濃度が低下し、細胞内は水で満たされ始めます。その後、脳、肺、その他の内臓に水腫ができ、最後に死に至るのです。ジェニファー・ストレンジとググってみてください。こちらの女性は、ある日子供のためにゲーム機を獲得しようとして、アメリカのコンテストに参加しました。コンテストでは、7.5Lの水を飲まなければなりませんでしたが、結局のところ、ジェニファーさんの子どもたちの手には何も残りませんでした。子どもたちは、商品のゲーム機ももらえず、お母さんまで失ってしまったのですから。
では、健康的な生活についてのお話を進めていきましょう。次のテーマは、ある興味深い食品、ほうれん草です。とても身体に良い食品ですよね、ベジタリアン達が好む野菜ですし、実際に健康的な食品です。ですが、ほうれん草に含まれるシュウ酸のことも忘れてはいけません。これは、複雑な食品なんです。体内の高いシュウ酸濃度は、カルシウムの変化によって、腎臓と膀胱に結石の形成を引き起こします。まあ、この方法で死に至るためには、2kg以上のほうれん草が必要なのですが、もちろん体重と健康状態によって必要な量も変わっていきます。ですが、ほうれん草の過剰な摂取による死なんて、なんとも嫌な死に方ですよね。
次にお話しするのは、リンゴの危険性について。リンゴはとても体にいい食材と思っていませんか?その通りなんですが、リンゴのせいで死んでしまうこともあるんです。この美味しいフルーツの危険な部分は、その種です。種が消化される際に、シアン化水素が生じます。もしかすると、これを聞いてもピンとこないかもしれませんが、リンゴの種は体に良くないということは確かですからね。1kgあたりのリンゴには、700gのシアン化水素が含まれています。もし、体重1kgに対して、この物質が1.5mg体内にあったとすると、既にこの状態のときには、死亡している可能性があります。ですが、いずれにせよ、リンゴを食べすぎてこの世を去るというのも難しいものです。リンゴの過剰摂取で死に至るためには、特別な才能が必要ですから。
さて、次は甘党の方のためのお話です。チョコレートの毒について。ここでは、甘さが原因というわけではなく、むしろその逆なんです。皆さん、原因は苦味にあるんです。チョコレートに苦味を与えているこの恐ろしい物質の名前は、テオブロミン。これは、モルヒネやコカインのような、アルカロイドの一種です。カカオの豆には、普通1.2%のテオブロミンが含まれています。少量でしたら、このテオブロミンは身体にプラスの効果をもたらします。心臓の働きを活発にし、血管を拡張させます。しかし、食べ過ぎると、吐き気、痙攣、内出血、心臓発作を引き起こし、この結果、天国の門をくぐることになるというわけです。
それにしても、この地獄の苦しみを体感するためには、一体どれくらいの量のアルカロイドが必要なのでしょう。ロス・ポメロイという名前の男性をGoogleで検索してみて下さい。ポメロイさんは、人気化学出版社 リアル・クリア・サイエンスの編集者ですが、一般的なチョコレートの致死量を計算したことがある方です。ポメロイさんによると、体重1kgあたりに、1gのテオブロミンで十分だということです。これは、数千本のチョコバーに相当します。例えばもし、あなたが10歳だとして、チョコレートの過剰摂取を引き起こすためには、一本約70gの二千本のチョコバーを食べなければなりません。もし、ビターチョコレートがお好きなようでしたら、600枚の板チョコで十分です。まあ、まさかお試しになりたいなんてことは、まず無いと思いますけど。
皆さんや、私はもちろん、この記事を北極からご覧になられている方がいるなんてことは、夢にも思っていませんけれど、でも、ありえないということもないでしょう?もし突然、シロクマの肝臓を食べる機会に恵まれるなんてことになった時のために、このゲテモノがどのようなものかを知って、その上で食べてみるだけの価値があるかどうかをご考慮下さい。今回の致死量に至る原因は、肝臓に含まれるレチノール、つまりビタミンaです。シロクマの肝臓1gあたりには、二万IU(アイユー)のレチノールが含まれています。IUとは、薬物学における物質量を計測するための指数です。もし、200g~300gのシロクマの肝臓を一度に食べたとしたら、途方もない量のビタミンを摂取したことになります。更に詳しく説明しますと、最初の三時間の間に、頭痛、吐き気、胃腸の激痛、さらに40℃の高熱が起こります。36時間~72時間後には、皮膚が剥がれはじめ、すべての皮膚の層が剥がれ落ちます。
この症状は、三日目には終わりますが、それも人によりけりです。このようにして、中毒死する可能性も十分考えられますが、そもそも、シロクマの肝臓を食べる機会も稀ですので、どうぞ、お気になさらないでくださいね。
ソーセージ好きの方々も、ソーセージの過剰摂取が原因で、この世から去ることになる可能性があります。中毒の仕組みはとても単純で、ソーセージには沢山の塩分が含まれているからです。100gのソーセージには、最大で2g程の塩が含まれています。一方で、人体の一日における塩分の摂取基準は、1.5g~4g程、マカロニモンスターに会うためには、一体どれくらいの塩が必要なのでしょう。様々なデータが飛び交っていますが、最も一般的なものとして、250gという回答があります。全部で250gの塩で、人生の幕が下りるというわけです。ですが、この際そう楽に幕を下ろせるかというと、そういうわけにもいきません。多数の水腫、脱水症状、皮膚の壊死、そして最後に、脳に疾患が起こります。致死量の塩分を摂るためには、約22kgのソーセージが必要ですが、どうか試そうなんてことはしないでくださいね。こんな量のソーセージなんて、とても食べきれませんから。
さて、コーヒーはお好きですか?たくさんの方々が、この飲み物から元気を貰っていますよね。ノウハウツリーの読者さんも、きっと例外でもないと思います。ですが、この飲み物にも癖があって、皆さんの愛情に答えてくれるということはないんです。特に、もし一気に、10L~15Lのコーヒーを飲んでしまったときなんかは大変です。ある学者たちによると、この摂取量が早死を招くといいます。頻脈、血圧の上昇、不整脈、血液循環の障害、基本的にコーヒー道を極めようとすると、忘れがたい感情を味わうことになるということですね。どの時点かで、心室細動が起こって、そこから先は、トンネルの先に光が見え、天国の門が見えてくる、もしくは、地獄の門のお出迎え、ということになりますね。イギリスのコーヒー愛好者連盟は、1Lあたり90mgのコーヒー量に相当するインスタントコーヒーを、一日で二百杯飲んだら死に至ると計算しています。と言っても、言うまでもなく、結果は人によりけりですけど。
さて、最後に鉄火巻の登場です。ご存知かもしれませんが、海に生息する生物の体内には、多量の水銀が蓄積しています。このことに関して、Googleには多くの情報が寄せられています。魚の体内に水銀が含まれているのは人間のせいですが、今回はこのテーマについてのお話ではありません。水銀の痕跡は、僻地の村の水路の魚の体内にも発見することができます。更に恐ろしいことに検査された25%の魚が、危険なレベルの水銀を持っているということです。とまあ、夕飯に魚を焼いたり、鉄火巻を食べることが好きな方々にとっては、嬉しくないサプライズですね。といいましても、コロリと死んでしまうためには、13万の鉄火巻を完食しなければいけません。この量を食べれば水銀の魅力を体験して、その後に、鉄火巻の材料となったマグロの後を追うことができます。
今回はここまでです。色々な食べ物の致死量を纏めてみました。どんなに好物の飲み物・食べ物であったとしても適度に摂取する事を心掛けましょう!