アイスコーヒー
え?まさかアイスコーヒーを飲むのは日本人だけ?そんな馬鹿な!?なんて思う人も多いと思います。
しかし、2000年頃まで海外にはアイスコーヒーは存在しませんでした。例えば、日本人が海外のカフェの様なところで夏の暑い時に「アイスコーヒーをください」と注文すると、店員は「何を言ってるんだ?このキチガイ客は?」と言う様な目で見ていたそうです。そして店員も面倒なのでホットコーヒーに氷を沢山入れてぬるくて味の薄まったアイスコーヒーもどきを提供していたそうです。当然そんなアイスコーヒーもどきは人気になるわけがありません。
では、なぜ日本ではアイスコーヒーが飲まれる様になったのか?色々な説がありますが、アイスコーヒーは明治時代に日本で発明されたと言われています。最初の頃はアイスコーヒーではなく「氷コーヒー」と呼ばれていたそうです。
なんでも井戸の水でコーヒーを冷やして作っていたそうです。そしてその後、大正時代くらいからアイスコーヒーという名前で定着する様になって、昭和時代には多くの人に飲まれる様になったそうです。日本では、ペットボトルに入れて販売もされていますが、海外では実はあまりそれほど飲まれていません。どうやら、アイスコーヒーが日本で流行っているのをみて、他の国でも流行るのでは?と考えたチェーン店が世界にアイスコーヒーを広めたそうです。この様にヒット商品を生む為には、自国だけではなくて海外にも目を向ける大きな視点が必要なのです。
そんな訳で、世界でアイスコーヒーが飲まれる切っ掛けを作ったのは実は日本だったのです。
松茸
えっ?と驚く人もいるかもしれませんが、実は世界的に見ると松茸を食べているのは日本人だけです。では、なぜ外国産の松茸がスーパーに並んでいるのか?いつも食べれる訳ではないけれど、あの松茸独特の香りが好きな日本人は多いですよね。
日本人が愛してやまない松茸のあの香り、海外ではどの様に例えられているか知ってますか?ショックかもしれないですが、実は松茸の香りは、海外の人からすると
- 革靴にこもった臭気
- 軍人の靴下の匂い
- 数カ月間お風呂に入っていない不潔な人の匂い
この様に実は散々な評価になっています。外国人とは言え、同じ鼻を持っているのに、ここまで香りの感じ方の違いがあるなんて・・・
松茸の匂いは、松茸に含まれている「マツタケオール」や「ケイ皮酸メチル」という成分によるものです。この香りは日本人にとって馴染み深い大豆の香りにも似ている事から、日本人は松茸の香りを「いい香り」だと感じている様です。しかし、国が違うと「靴下の不潔なにおい」・・・と思われているのです。
トルコやモロッコなどでも、松茸自体は収穫されていますが、この様な評価のせいで食べ物とは認識されていません。その結果、ほぼ全ての松茸が日本に輸出されているのが現状なのです。
ちなみに学名の「Tricholoma nauseosum」は、ラテン語で「吐き気をもよおさせるキシメジ」という意味です。マツタケは日本では高級食材として扱われていますが、世界的には「靴下の匂いのするキノコ」と認識されているのです。日本以外で食べられている国としては、「韓国」「ブータン」などの東アジアです。
ただ、やはり「靴下の匂いのするキノコ」という扱いをされている松茸が高級食材として扱われているのは、日本だけの様です。
牛タン
海外では牛肉を食べるのに、牛タンを食べない!?なんておかしくない?なんて思う人も多いと思います。
海外では日本よりも牛肉を食べる機会は多いです。しかし、残念ながら「牛タン」食べるのは日本特有です。
海外の人は牛の舌を食べる事にかなり抵抗があります。オーストラリアのスーパーでは、牛タンは捨てる部位になっています。奇跡的にスーパーで見る事が出来たとしても、切られていないそのままの形で、超格安で投げ売りされています。
そのままの形で売られている時点で、売る気も食べる気もありませんよね。
海外の人からすると牛タンは「見た目が気味悪い」「食べる物ではない」と思われているそうです。
仙台に行ったら絶対に牛タン!っていう位なのに、海外ではとても嫌われているのです。客観的に考えてみると確かに「舌を食べる」というのはグロテスクで気持ち悪いかもしれません。もっともこれを言うとホルモンも相当気持ち悪い部位ではありますけどね。
餅
餅は確かに日本特有の食べ物ですよね。餅と言えばお正月!ただ、餅にまつわる不運な事故が起こるのも正月です。正月のニュースには、餅をのどに詰まらせて死亡した、という悲しいニュースも多いです。何年か前に海外の報道で日本の餅の事故を取り上げて
Mochi : New Year’s Silent Killer
という見出しで紹介されました。直訳すると「新年の静かなる殺し屋」です。新年に紹介されたとは思えないパンチの効いた見出しですよね。この見出しを見た海外の読者は、驚きと困惑を隠せなかったそうです。海外の人からすると「人が亡くなっているのに、餅を食べ続けるなんて信じられない」と思われているみたいです。確かに毎年お正月に老人が餅を喉に詰まらせて死亡しています。しかし、不思議な事に日本人は餅を食べるのを止めようとは思わないです。
これだけ毎年死者が出ているのに食べ続けているという事に、海外の人は驚いているのです。皆さんも餅を食べる時には、よく噛んで慌てて食べない様にしましょう。
ふぐ
世界中で魚は食べられているのに「ふぐ」は日本人しかほとんど食べていない、というのは意外です。ご存じの通りふぐには「テトロドトキシン」という猛毒が含まれています。そして、この猛毒こそが、日本人しかふぐを食べない大きな理由です。
海外の人からすると猛毒を持っているふぐの有毒部分を取り除いてまで、ふぐを食べる日本人を野蛮だと感じているそうです。この様に思われる背景には、日本以外のフグを食べる国の安全基準の低さにあります。中国でもふぐを食べていましたが、今ではふぐを食べる事が禁止されています。
中国やふぐを食べる日本以外の国では、フグを食べるための安全の基準が物凄く低いのだそうです。毒のある魚を食べる為の安全基準が低いのは、怖いですね。その為、今すぐにでも死者が出てもおかしくないような環境にあるので、フグを食べるのは野蛮だと思われているのかもしれません。
中国人は、自国で禁止されているフグを食べるなんて日本は遅れていると考えているそうです。散々な言われ方をしている訳ですが、では日本の安全基準は実際のところどうなのでしょうか。
日本はフグを食べる国の中でも、トップレベルで安全にふぐを調理しています。そもそも日本人がふぐを安全に食べる事が出来るのは、法律として定めていなくても、条例でそれぞれの自治体がフグを取り扱う際のルールを明確化しているという事が大きいです。実は、自治体によってルールが違っているのです。
フグの取り扱い免許は、ものすごく厳しくなっています。
例えば、A県でふぐの取り扱い免許を取ったとしても、B県で使う事はできない、という事もあります。
猛毒を持つ魚を調理して客に提供する訳なので、これだけルールが厳しくなるのも当然かもしれません。
しかし、そこまでしてフグを食べるという事自体が、海外の人から見ればクレイジーと思われても仕方がありませんね。
パン
えっ?パン!?って多くの人が思うと思います。ただ、ここで言う「パン」というのは日本特有の「菓子パン」や「惣菜パン」の事です。海外には「菓子パン」や「惣菜パン」が全く無い訳では無いですが、日本人に馴染み深い「メロンパン」や「アンパン」、それに「カレーパン」などは、日本特有のものです。
そもそもパンが日本で販売される様になった頃、一般の人達になかなか受け入れられませんでした。日本人の主食はずっと米だったし、未知の食品であるパンを受け入れるのはなかなか難しかったみたいです。
そんな環境の中でどの様にしてパンを売るのか。食べてもらうかという試行錯誤の中で生まれたのが、総菜パンや菓子パンだったのです。こういったところが日本人らしいですよね。受け入れられないものと決め続けずに、工夫して受け入れよう、受け入れてもらおうと考えるところが日本人としてとても誇らしいです。
因みにそんなメロンパンやあんパンは、外国人にとっては「甘すぎる」という意見もあるそうです。日本人の感覚で行くと、メロンパンやあんパンはデザート感覚ですが、パンを主食にしてきた欧米の人にとっては、主食として考えるには確かに甘すぎるんですよね。そう、大切なポイントは欧米人にとってパンは主食なのです。日本のパン屋さんにとって、パン1つで食事が済ませられる様な物が多いけど、海外ではそうではないのです。
一方で日本特有のメロンパンやあんパンを愛する海外の人も一部にはいます。特にパンの中に和風の食材を入れたあんパンは、ハマる人も結構多いそうです。
馬刺し
魚の刺身は海外でも食べられているのに意外です。そもそも海外に馬を食べる習慣ってあるのでしょうか?中国にはあります。
中国は馬肉の生産量が世界一位です。ただ、食べているのは東北部の一部の地域だけです。しかも、刺身ではなくソーセージなどの加工品として食べているそうです。
ヨーロッパでは、馬肉を食べる国、食べない国がはっきりと分かれています。フランスは一般的に安価な食用肉として食べられているそうです。日本では高級品の扱いなのに意外です。
一方でイギリスでは馬をペットとして飼う人が多く、馬を食べる事はほぼ無いそうです。それどころか、過去には牛肉として販売されていた肉の中に馬肉が混入していた事が判明し大きな事件となった事すらあります。日本でも原材料の偽装は問題になりますが、この場合は食用として考えていない馬肉が使われていた、という事が問題だったのです。
つまり、ここまでで分かる様に食用として馬肉を食べている国は、確かに日本以外でもありはしますが、馬刺しの様に生で食べている国は日本だけです。焼肉屋で食べるユッケとか美味しいのに勿体無いですよね。
なぜ食べないのかと言われれば、やはり衛生的に不安と考えている人が多いからです。勿論日本で流通されている馬肉は、厳しい衛生管理の元、製造や調理が行われているので安心して食べる事が出来ます。因みに刺身が受け入れられる様になったのは、ここ数十年の話です。そもそも生で食べるという習慣が、海外にはあまりないのです。中国人の中では今でも魚の刺身を生で食べる事を「気持ち悪い」と感じている人が多いそうです。ましてや馬の肉となると「到底考えられない」という意見も少なからずあるそうです。国が違えば文化も違うものです。
こんにゃく
こんにゃくはもともと中国から仏教とともに伝わってきました。では中国では食べられているのでは?と思うかもしれません。しかし、実は中国でもこんにゃく文化があるのは極々一部なのです。あのぷにぷにした触感や見た目、こんにゃく独特の匂いがなかなか受け入れられない様です。確かにこんにゃくは、畑の物とは思えない生臭さがありますよね。そしてこんにゃくと言えば、「こんにゃくゼリー」ですよね。これは日本人にとっては外せませんよね。こんにゃくゼリーはアジア中で販売されていて、その人気は北米やヨーロッパにまで広がりました。ただ、こんにゃくゼリーによる窒息事故が多発し、日本国内でも問題になりました。当然海外でも窒息事故が報告され、アメリカ食品医薬局は2001年にこんにゃくゼリーに対する警告を出した。その後結局アメリカとカナダでは、こんにゃくゼリーはリコールの対象となりました。EUなどでは、販売を禁止するなどかなり厳しい姿勢を取りました。ゼラチンなどとは違って、こんにゃくは口の中で細かく砕きにくく、吸い込むと喉まで行ってしまって、最悪窒息死する恐れもあるからです。そもそも最初で説明した通り、こんにゃく自体の食感や匂いが、海外の人にはあまり好まれない様です。ヘルシーフードとして人気はあるものの、味や食感が慣れないという外国人が多いそうです。因みに海外の人でも食べやすいのは「しらたき」です。しらたきなら麺の様に食べられるし、人気フードとして海外のスーパーにも並ぶ様になっています。
ごぼう
日本人でも結構苦手な人の多い食材です。特に海外の方からすると、あの独特の泥臭い香りとえぐみが受け入れがたいみたいです。更に笑えない話もあります。大東亜戦争中、アメリカ人の捕虜の食事として、日本人がゴボウを調理したところ、木の根っこと勘違いされてしまいました。そして、戦後の裁判で「捕虜に木の根っこを食べさせた」として罪に問われたという話もあります。ゴボウを食べさせて罪に問われるとは、笑えない話です。でも確かにあの見た目は、木の根っこと思われても仕方が無いですよね。私の友達もごぼうが嫌いで理由を聞くと「割り箸を食べているみたい」って言ってる人がいました。そもそもその人は割り箸を食べた事があるのかな?と若干気になりました。
更にごぼうに関するエピソードとしてこんなものもあります。かつて日本を訪れたドイツ人医師、シーボルトが故郷であるオランダにごぼうを持ち帰り、ライデン地方へ伝えたという話があります。結果「ごぼうはどんな調理法にしても美味しくない」という事で受け入れられない食材となりました。そもそも植物の根を食べるという習慣自体、海外にはあまりないのが原因かもしれません。そう考えると、「こんにゃく」も「ごぼう」も食べようと思った日本人は世界的にはおかしいのかもしれません。
モンブラン
モンブランは、フランスやイタリアなどヨーロッパから来たものだと思っている人も多いと思います。これが日本人しか食べないなんて間違っている!そう私も最初思ってました。モンブランは確かにフランスとイタリアが発祥ではあります。ただし、それは茶色いモンブランだけに限るのです。
つまり日本人が食べている黄色いモンブランは、日本人しか食べないのです。つまり日本オリジナルのモンブランです。
フランスやイタリアで作られているモンブランは、栗の渋皮ごと煮る「マロングラッセ」で作られているため、色が茶色なのです。日本で一般的に食べられているモンブランは色が黄色です。
実は日本のモンブランは「マロングラッセ」ではなく、「栗の甘露煮」を使ってペーストを作っています。栗の甘露煮はお節料理の「栗きんとん」にも使われていて、日本人にとってはこちらの方が馴染み深いです。マロングラッセ自体が元々日本の物ではないので、日本で初めて作られたモンブランは「栗の甘露煮」が使われた黄色いモンブランだったのです。だから黄色いモンブランは日本でしか食べられていないのです。
皆さん如何でしたでしょうか?今回は世界的には実は日本人しか食べられていない食べ物を紹介させて頂きました。
他にも日本人しか食べていない食べ物をご存じの方がいたらコメント欄で教えてください(^^)
嘘というか、検証が甘い記事だなあ…
1.アイスコーヒーは昔から海外でも飲まれてる。
映画『ローマの休日』にも出てくるし。ギリシャではφραπέという名前で夏の風物詩にもなってる。
水出しのダッチコーヒーなんてのも昔からある。
もっともらしくいい加減な記事を書かないでいただきたい。
2.牛タンのシチュー(Langue de bœuf braisèe)は昔から定番のフランス料理。その他欧州からアジア各国、アメリカ大陸と広く世界中で食されてる。いったい何を根拠に日本だけと思っているのか…。
3.例えばイタリアでは、種類の違いはあれど朝食を菓子パン惣菜パンとコーヒーだけで済ますなんて言うのはごく一般的。フランスなんかでもそう。こういう記事を書くのであれば、一度色んな国に行って実際に生活してみた方が良いよ。
4.モンブランに至っては単なるこじつけでしかない…。