現代におけるメモは筆記よりスマートフォンやコンピュータで記録することが多いため、仕事の中でもふとした数値を頭のなかで覚えられないといったことが多々あります。
例えば、先頭車の後ろを車で走らなければならない場合、先頭車のナンバープレートを覚えていれば間違いありませんが、たった4桁しかないナンバーを覚えられず、先頭車から離れてしまったということがあります。
また、10桁以上ある数字列をデータ入力する場合、人間の記憶の最大桁数は7桁といわれていますから、間違いが無いかどうかを確認するために技術的なテクニックがあります。
今回はその短い数字列と長い数値列を間違えずに覚えるテクニックをご紹介します。
まずは、短い桁数の場合ですが、人間が覚えやすいようにする手っ取り早い方法がゴロ読みです。
例えば、1315,1923といった4桁の番号はゴロ読みすると「いざ行こう」「行く兄さん」といった具合に、自分で理解しやすい番号を自分で決めて覚える方法です。
これは、スーパーのレジでお買い物をした時の会計で合計金額を求めるのに適しています。
また、8-9桁になると人間の頭で記憶できる7桁の壁を乗り越えなければなりません。
その場合、01281300,338788151のように長くはなりますが、ここでテクニックを1つ使います。
それは、連番であるものは伸ばして発音するという方法です。
例えば、01281300は「れいにはいさー」となり8桁の数値が仮想の上では6桁になります。
また、338788151は「さーはなはーいこい」となり9桁の数値が仮想の上では7桁になります。
しかし、まだまだ長い番号を記録しなければならない場合があります。
それが、長い数値列を間違えずに覚えるテクニックです。
具体的に長い数値列を覚える例として宅配伝票番号があり、おおよそ12桁程度あります。
これはさすがに語呂読みで書き換えるには2-3人でダブルチェックする必要性が出てきます。
ところが、チェックディジットという技術があります。いわゆる誤り認識機能です。
例えば、12桁の数字のうち先頭から11桁の数値に対してそれぞれの桁の数を足し算し7で割った余りが、最後の12桁に一致していれば、正しい番号、そうでなければ異なる番号と判別できる機能のことです。
このようなチェックは本来、時間をかけず、人の目で丁寧に行うものです。
しかし、昔に起きた消えた年金記録問題ではチェックディジットが正式に採用されていなかったため、最近では、免許証の番号や保険証の番号などに適用されています。
なお、マイナンバー制度についてはチェック方法の存在有無が非公開でしたが、今後ますますチェックの技術が向上することは間違いないでしょう。