定規から生まれる確認技術の応用例


 

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一般的な定規はたかだか100円程度の価格で手に入れることが出来ますが、この定規というものは非常に優れた道具です。

その主な用途として「距離を測る」「真っ直ぐな線を引く」「長さを比較したい」などが挙げられますが、現実の仕事でも重宝されています。

例えば、測量技術や、文章の校正などによく使われています。

測量にはとても古い歴史があり「1メートルというものさしをどのように作り測るか?」という難問がありました。
この問題に対し最初は人間の指の長さを定義して考えたり、人間の歩行での歩数から計算して長さを測ったりするなどしてきました。
そして、今日ではどのような環境であっても1メートルが定義できるようになりました。

話は逸れてしまいましたが、このような人間の試行錯誤によってものさしが誕生しました。
そして、これは定規として市販されるようになり、長さを測る以外の機能も含まれるようになりました。

その機能として、事務職の人がよく用いる定規の使い方があります。それは、確認を行う作業です。
例えば、テストの点数を採点する際に、自分の目視で追いかけるだけではチェックにミスが発生する恐れがあります。
これは、プロとして働いている人であればミスが発生することがいかに致命的であるかはお分かりでしょう。

では、どのように使うのでしょうか。
文章校正を例に取りますと罫線の入っていないA4の紙に見本用紙と試験用紙があるとき、
いま目視で確認している行を定規で2つの用紙をまたいで抑えます。

このようにすることで、人間の目視でブレが生じることがなく、確認の作業を行うことが出来るのです。
また、これには人間の視力低下や目のピントを調節する働きもあります。

文章の校正だけでなく、学校の答案採点などでも使われる知る人ぞ知るツールなのです。

また、文章校正だけでなく、計算に役立つこともあります。
例えば、先ほどの測量を例に取ると測量のための道具を作る測器屋さんは、
常に長さを測ることを目的にする商品を作り続けていることから、目で見ただけで距離を言い当てられるといいます。

また、車の教習所の教官やドライバーなども車のボディを定規代わりにして電柱と電柱の間は30メートルの幅があるとか、
自動車の車間距離は25メートル空けると安全であるなどといった正確な距離感覚を身に付けています。

これらの能力は元から潜在的に身についている能力ではなく、小学生の定規から始まり、その応用技術の賜物なのです。

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