悪妻と言われているクサンティッペの悪妻エピソードについて触れてみたいと思います。
実際には彼女が悪妻とされているのは後世の作り話ともされているのです。
その作り話ともされているエピソードをいくつか紹介したいと思います。
・朝から晩まで亭主の稼ぎのなさを愚痴っているクサンティッペを見て友人が「よくまあ、あの小言に耐えられるね」というとソクラテス「水車の回る音も、聞きなれれば苦にならないものだよ。」
・愚痴を言っても相手にしないソクラテスに対しクサンティッペが癇癪を起し夫の頭から水を浴びせた。そのときのソクラテス「雷の後は雨はつきものだ」
・クサンティッペは口やかましい妻であったという話があるがそれに対しては「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」といったそうです。
ソクラテスは大変、知的な男性でしたが当時はイケメンだけでなく知的な人もモテたらしくソクラテスもその1人だったそうです。
そして彼の相手はヘタイラ(遊女・高級娼婦)であるアスパシア。
【無知の知】という名言を残したソクラテスですが彼はほかのことは能無しだが、こと色恋の道に関しては達人だ。と自ら吹聴してまわっていた人物だったそうです。
美少年にも目がなく、テオドテという美人が肌も露わに絵のモデルをしていると聞けば即座に見物に出かける。そんなソクラテスが日本でいう花魁クラスのヘタイラであるアスパシアに関心をよせないはずがない。
彼はアスパシアのもとに何度も足を運んだといいます。
朝から晩まで稼ぎのなさを嘆いている妻からしたら許すまじき行為ですよね。
美少年にも目がないという…(異性だけでなく同性までも)
こういった背景を知ったうえで妻であるクサンティッペの言動・行動を見ると悪妻とも言えないような気がしてきますね。