これは統計でも政策分析でもない。
あくまで都市伝説としての「予言」である。
しかし、過去に一度、
都市伝説が国家の出生率を実際に動かした年が存在する。
それが、1966年(昭和41年)。
干支でいう「丙午(ひのえうま)」の年だ。
■ 1966年に何が起きたのか
1966年、日本の出生数は前後の年と比べて異常なほど急落した。
戦争もなかった。
大恐慌もなかった。
疫病もなかった。
原因はただ一つ。
「丙午生まれの女性は気性が激しく、家を滅ぼす」という迷信である。
この迷信は、江戸時代の実在人物「八百屋お七」の放火事件と結びつき、
歌舞伎や浄瑠璃を通じて、日本社会に深く刷り込まれてきた。
その結果、1966年には出産を意図的に避ける家庭が続出し、
出生数は統計上はっきりと落ち込んだ。
都市伝説が、現実の人口構造を変えた稀有な事例である。
■ そして2026年──再び語られ始めている
2026年は干支で言えば、正確には1966年と同じ「丙午」ではない。
それにもかかわらず、近年、SNSや掲示板、動画サイトでは、
次のような言説が静かに広がりつつある。
- 「次の丙午が来る」
- 「2026年は縁起が悪い年になる」
- 「子どもを作るなら2026年は避けた方がいい」
論理的には根拠がない。
暦の上でも正確ではない。
だが問題はそこではない。
人は合理性ではなく、物語で行動するという点だ。
■ 予言する:2026年、出生率はさらに下がる
私は、ここで一つの予言をする。
2026年、日本の出生率は「都市伝説的理由」によって、想定以上に落ち込む。
それは丙午そのものではない。
だが、
- 少子化がすでに極限まで進んでいる
- 経済不安が常態化している
- 結婚・出産が「リスク」と語られる時代になっている
この土壌の上に、
「縁起」「不安」「噂」が重なれば、
人々は再び「一年ずらす」という選択を取り始める。
1966年と同じ構造が、
形を変えて再現される可能性は十分にある。
■ 都市伝説は、なぜ現実になるのか
都市伝説は、真実だから広がるのではない。
共有しやすい物語だから広がる。
一人ひとりは「念のため」「うちは避けておこう」と考える。
だが、その集合体は、統計に痕跡を残す。
1966年がそれを証明した。
だからこそ、2026年もまた、
「予言が自己成就する年」になる可能性がある。
■ これは煽りではない。警告である
この記事は、恐怖を煽るためのものではない。
占いやスピリチュアルでもない。
これは、過去に実際に起きた社会現象を踏まえた警告だ。
都市伝説を笑うのは簡単だ。
だが、無視した結果、統計が再び歪むとしたら?
2026年。
出生率のグラフに、もう一つの「くぼみ」が刻まれるかどうか。
それを決めるのは、暦ではない。
私たち一人ひとりの選択である。
──この予言が外れることを、私は願っている。





