【Visual Studio 2022】C#でWindows Formsアプリを作成する際に使用するフレームワークの選択


.NET Framework 4.8と.NET 9のどちらを使うべきかは、プロジェクトの性質や要件によって異なります。それぞれの特徴と選択基準を整理しました。


1. .NET Framework 4.8 を選択する場合

メリット

  • 既存のレガシーアプリとの互換性
    過去のアプリケーションやライブラリと高い互換性があり、既存資産を活かせる。
  • 安定した環境
    長期間使用されてきたフレームワークで、Windows Formsの機能が成熟している。
  • 一部の企業システムで標準
    特に社内システムなど、Windows環境に依存する場合に最適。

デメリット

  • 今後の新機能の追加はない
    .NET Frameworkはバージョン4.8が最終版で、新しい機能や改善は提供されない。
  • クロスプラットフォーム非対応
    Windows専用であり、LinuxやmacOSでは動作しない。

推奨シーン

  • 既存の.NET Framework 4.x系のプロジェクトを引き継ぐ場合。
  • Windows専用のレガシーシステムを構築・保守する場合。

2. .NET 9(.NET 5以降)を選択する場合

メリット

  • 最新のパフォーマンスと機能
    .NET 9は最新のランタイムとパフォーマンス最適化が行われており、今後の機能拡張も見込める。
  • クロスプラットフォーム対応(ただし、WinFormsはWindows専用)
    一部のコードを他プラットフォームに再利用できる可能性がある。
  • 継続的なサポート
    .NET 9以降は新機能が積極的に追加され、長期的にメンテナンスされる。

デメリット

  • 既存の.NET Framework向けライブラリとの互換性が低い
    古いライブラリやプロジェクトを再利用する際に問題が発生する可能性がある。
  • WinFormsの一部機能が未実装または制限される可能性
    .NET Core以降に移行したWinFormsは完全な互換性がない場合がある。

推奨シーン

  • 新規開発で最新技術を採用したい場合。
  • 今後のメンテナンス性や拡張性を重視したい場合。

結論: 選択の目安

条件 推奨フレームワーク
既存のシステムの保守・更新 .NET Framework 4.8
新規開発で最新技術を採用 .NET 9
将来の拡張性や長期サポートを重視 .NET 9
Windows専用で古い環境が対象 .NET Framework 4.8

ポイント:

  • レガシー互換を重視するなら.NET Framework 4.8
  • 最新のパフォーマンスや将来性を重視するなら.NET 9を選びましょう。

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