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46.極めて信じがたい宇宙の物体8選


46.極めて信じがたい宇宙の物体8選

 皆さんこんにちは。今日も皆さんを宇宙にご案内します。日々、数多くの天体が発見されていますが、その中には私たちの想像をはるかに超えるものが幾つもあるんです。それは、あまりにも不思議すぎてSFの世界ですら出会うことはないでしょう。今日は、宇宙に存在する摩訶不思議な物体についてお話します。普段、不思議だと思っているマグネター、ブレーザーやその他の恒星などが、至って当たり前に見えること、間違いなしです。それでは始めましょう。

HD 189733 b

まず最初に銀河に存在する不思議な惑星から見ていきましょう。と言っても結構あるんです。ある惑星では石の雨。他の惑星では鉄の雨。そしてさらに他の惑星ではダイヤモンドの雨が降っていますが、さらに上を行く不思議な惑星があるんです。その惑星はHD189733bで、なんとここでは、ガラスの雨が水平方向に降っているんです。これは大気中にケイ酸塩の粒子が含まれていて、尚且つ惑星自体が恒星の近くを公転している為に起こります。膨大な温度によってケイ酸塩はガラスに変えられ、その後、ガラスの破片は猛烈な暴風によって吹き飛ばされるんですが、その速度は時速6,500Kmと音速の数倍の速さもあるんです。

TrEs-2b

視聴者の皆さんは恐らくブラックホールを聞いたことがあると思います。では、暗黒の惑星はどうでしょうか。なんと、暗黒の惑星と呼ばれる巨大ガス惑星TrEs-2bは、光エネルギーの99%以上を吸収しているんです。これは、今まで発見された惑星の中でも最も黒いと言われています。この惑星は表面温度が摂氏1000度にもなります。これほどまでに高温で、尚且つ恒星の近くに位置しているのであれば、惑星は黒でなく明るくなるはずです。それなのに、なぜTrEs-2bはこんなにも黒いのでしょうか。これについては多くの理論があります。恐らく大気中に光を吸収する何らかの粒子があるからなのかもしれません。 

KIC 12557548 b

TrEs-2bよりも、それをはるかに上回る高温の惑星が存在するんです。そしてこのような高温すぎる惑星は、最後はそのまま蒸発する運命にあります。例えばKIC12557548b、この惑星は恒星のかなり近くに存在している為、表面温度は摂氏2000度にもなります。この惑星は、恒星の周りを15時間という短い周期で公転しています。これが、私たちの地球の場合だと太陽の周りを公転するのに365日もかかるんです。ここでは惑星規模の巨大な火山噴火が見られます。しかも、火山の噴火があまりにも強力な為、灰は宇宙空間まで飛んでいくのです。もしあなたがこの惑星にいるとしたら、地平線いっぱいの巨大な明るい恒星を目にすることができます。しかし、燃えるような空に驚いている時間はほぼありません。と言うのも、あなたはすぐに燃えて灰に変わり、毎秒10万トン放出される灰と一緒に宇宙に飛ばされてしまうからです。もしこの惑星に行こうと考えた人は、急いでください。そうしないとKIC12557548bは、あっという間に惑星ごとなくなってしまいます。 

グリーゼ436b

さて、ここまで3つの不思議な惑星を見てきましたが、実はこれよりもさらに興味深い惑星があるんです。例えば、通常では考えられない惑星グリーゼ436bを見てみましょう。この惑星は重さが地球の22倍で大気はとても熱く、なんと摂氏400度もあるんです。しかし、このような高温にもかかわらず、表面全体は水でできた氷で覆われています。そしてこの氷に面白い特徴があるんです。仮にあなたがこの氷に触れた場合、氷は300度まで加熱しているのであなたは重度のやけどを負います。これは単純にこの惑星に大量の水が存在し、惑星自体が重いため、引力によって惑星の中核に水が引っ張られるからなんです。そしてこのとき水の分子は強く引っ張られる為、蒸発することができないというわけです。その結果、このような厚い氷に覆われた惑星が存在するんです。

かに座55番星e

でも、実はこれよりも信じがたい世界があるんです。例えば、かに座55番星e。この惑星はきっとあなたも気に入るはず。と言うのも、このかに座55番星eは大きさが地球の2倍、なんとダイヤモンドでできているんです。と言っても質量の三分の一だけですが。カラットはどのくらいあるんでしょうか。考えるのさえ恐ろしいですね。ちなみに今日ではその価値、推定約2700兆ドルだとされています。まさに宇宙の宝庫ともされるこの惑星は、地球からたった40光年しか離れていないんです。つまり、取り放題ですね。もし遠すぎると思っているあなた、がっかりするのはまだ早いです。宇宙には非常にたくさんの高価な物体が存在していて、しかもその多くが私たちの住む地球の近くにあるんです。例えば、2015719日には、地球からあまり遠くないところを飛んでいた小惑星が5兆ドルもしたんです。当時このような小惑星が34個アメリカに落ちてくればアメリカの対外債務は返済される、という冗談がよくされました。しかし、もしこれがかに座55番星eの場合だったら、世界中の国の借金を返済するのに、そのたった18%さえあれば十分なんです。

不思議な星雲

さて、今度は星雲についてお話しましょう。星雲は宇宙の中で最も美しい光景の一つだと言われています。ここでは絶えず星が生まれ、そして死んでいきます。星雲の多くは、雲のような変わった形をしていますが、これは星雲の構成成分を考えると、さほど驚くべきことではありません。例えば、わし座にある星雲、G34.3はアルコール依存者にとって夢のような惑星です。と言うのも、この星雲がエチルアルコールの分子でできているからなんです。そう、日本酒、ビールに含まれている成分と同じなんです。しかし、宇宙では一体どうやってアルコールが生成されているのでしょうか。実は分子雲の中に塵埃(じんあい)粒子が存在しているからなんです。これは分子水素、つまり水と二酸化炭素のような単純な分子を結晶化させる役割を担っています。水と二酸化炭素は相互作用によりアルコールのような複雑な分子をつくり出します。事実上、宇宙に巨大な蒸留所があるのと同じことになります。星雲G34.3は、直径が太陽の1000倍の大きさもあるので、これは毎日地球上のすべての人にビールジョッキを130万杯ずつ、しかも10億年間も提供できるほどの量になります。パーティーでも始めましょうか。おつまみですが、ラズベリーでできている分子雲、いて座B2はいかがでしょうか。正確に言うと、いて座B2はギ酸エチルでできているんですが、これはラズベリーに含まれる成分で香りと味をつくり出しているんです。科学者によるとこの巨大な雲には膨大な量のギ酸エチルが含まれているということです。 

極超新星 ハイパーノバ

流れ星について知らない人はいないと思います。何度か夜空で見たことがある人もいるかもしれません。実はこれ、隕石が大気圏に突入する際に燃焼しているからなんです。しかしまだ多くの人に知られていない事実があります。それは、流れ星の中にも本物の星が存在していて、このような星が極超新星ハイパーノバと呼ばれていることです。これは巨大な塊で大きさが時に太陽の10倍にもなり、時速100Kmの速度で宇宙を移動します。あまりにも速い為、いとも簡単に銀河から別の銀河へ移ることができるんです。万が一、この星が私たちの太陽系を通り抜けていった場合、私たちの地球はあっという間に軌道から外れてしまうでしょう。そして私たちはエネルギー源を失い、宇宙をさまようことになるのです。幸い、このようなことが起こる可能性は極めて低いです。しかし、一体何が極超新星をこのような恐ろしい速度になるまで加速させているのでしょうか。その答えは、超巨大ブラックホールにあります。この超巨大ブラックホールは星のバイナリーシステムを吸収します。つまり、お互いの周りを回る星のうち、片方がブラックホールにのみ込まれる際に、もう片方は重力のキックにより投げ返されるのです。

宇宙の貯水池

つい最近ですが、科学者によって宇宙で最大の貯水池が発見されました。水の量は地球上に存在する全ての海洋や海の140兆倍もあります。しかし、この水が飲めるようになる可能性は低いでしょう。と言うのもここにある水は、極めて希薄な気体で地球から120億光年も離れていて、さらに巨大なクエーサーが近くにあるからなんです。

さて、今日はここまでにしておきます。いかがでしたでしょうか?今回は、極めて信じがたい宇宙の物体を8体紹介させて頂きました。気に入ってもらえたら何よりです。それではまた素敵な一日を皆さんお過ごしください。ではまた^^b