キーンと痛む頭痛!アイスクリーム頭痛が起きる原因とは


キーンと痛む頭痛!アイスクリーム頭痛が起きる原因とは

夏になると冷たいアイスクリームやかき氷が恋しくなります。
でしが、冷たいものを食べると頭がキーンと痛む経験はありませんか?
その痛みは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれ、医学的にも正式な用語だそうです。では、なぜアイスクリーム頭痛が起きてしまうのか、原因についてご紹介します。
■神経が痛みの場所を間違って認識している

アイスクリーム頭痛が起きる原因には、神経が関わっていると言われています。脳神経の一つとして三叉神経という神経があり、この神経は顔の感覚を脳に伝える役目があるのです。アイスクリームを口に含んだ時に冷たい刺激が強すぎると、三叉神経の感覚伝達が混乱して冷たさを痛みだと勘違いしてしまいます。その誤った感覚が脳に伝わってしまう事で、頭痛が発生してしまうそうです。
■喉の炎症が原因

アイスクリーム頭痛のもう1つの原因は一時的な炎症による原因もあります。冷たいものを食べると口の温度は急激に低下し、身体は防衛反応として体温を上げようと血管を膨張させてしまうのです。
血流を増やそうとする防衛反応から頭の血管が太くなり、そこにできた一時的な炎症によって痛みを感じてしまうケースもあります。
なので、実は頭ではなく喉の近くにある血管の炎症に痛みが発生している事もあるのです。
■偏頭痛を持っている人は注意

アイスクリーム頭痛は偏頭痛を持っている人の7割近く起きやすいと言われています。通常、アイスクリーム頭痛での痛みは10~20秒ほどで治まりますが、偏頭痛持ちの人は長く続く事が多いそうです。
偏頭痛は様々な原因で脳が刺激される事で起きる病気なので、冷たいものをへの刺激も敏感に感じ取ってしまう事がなりやすい原因だと考えられます。
■アイスクリーム頭痛の対処方法や予防

もしアイスクリーム頭痛が起きてしまった場合、簡単にできる対処方法と予防についてご紹介します。

・おでこを冷やす
アイスクリーム頭痛は顔の感覚を伝える三叉神経の痛みが原因なので、おでこを氷や冷えたペットボトルなどを当てて冷やすと痛みをなくす事が可能です。

・血管を温める
急激に口の中の温度が下がる事もアイスクリーム頭痛の原因なので、より早く治すには血管を温める事が有効です。
やり方は下を口内の上の部分に押し当てると、血管を素早く温める事ができます。

・アイスクリームはゆっくり味わおう
アイスクリーム頭痛は温度や気温が高いほど起きやすいと言われています。アイスクリーム頭痛の痛みは急激な温度変化によるものですから、冷たいものを食べる時はゆっくり食べるのが最善な予防です。
このように、頭のキーンとくる痛みは脳に誤った情報が伝わることや、急激に温度が下がった時の防衛反応が原因となっています。
暑い日にこそ冷たいアイスクリームを一気に食べたいところですが、アイスクリーム頭痛を起こさないためにも慌てずに食べる事を心掛けるようにしましょう。